入院から3日経った8/13の夕方18時ごろ,携帯が鳴った.
症状が悪化して,いまの病院では治療できなくなったので駒込にある大学病院に転院したらしい.取りあえず心配はないというのでそのまま仕事をつづけた.10分くらい席を離れた間に携帯に伝言が残っていた.急遽手術が始まったのですぐ来て欲しいという.
なんで? すぐに仕事を片付けて病院へ向かった.携帯で調べると最寄り駅は千駄木.仕事場からは1時間くらいかかる.病院には19時半ころ着いた.転院元から付き添ってきた弟と妹がへこんだ表情で待っていた.運ばれてきたときにはショック症状を起こしており,手術の説明の際,かなり厳しい状態であることを言われたらしい.
病院に着いて3時間が過ぎた頃,看護師さんが呼びに来た.救命救急センターの面談室で主治医の先生から病状と施した処置,予想される最悪の事態について説明があった.いくつかの同意書に署名をした.手術というのは足の付け根の動脈から膵臓の炎症を起こしているところまでカテーテルという細いチューブを通すものだった.このチューブを通して膵臓に直接薬を入れることで重症患者には劇的な効果があるらしい.動脈カテーテルは最大で5日くらい残置するらしいので週末には効果の具合がでる.腎不全に対して透析もおこなわれている.とにかく危険な状態であるが,できることはすべてやったということだ.
思い切って具体的な数値を聞いた.死亡率30%だ.主治医は厳しいことしか言わないのでへこんだ.ロビーに戻って30分ほど待ってまた呼ばれた.処置がすべて終わったので面会できるという.集中治療室なので滅菌された上着を着てマスクをかけた.集中治療室はテレビの医療番組で出てくるような感じで広い空間にベットが10床くらいあった.あちこちでアラーム音が鳴っている.
母は一番手前のベットにいた.体中にチューブがつながっている.酸素マスクをつけていた.意識ははっきりしている.意外に元気だ.救命救急処置が効いてきたのかもしれない.
「でも安心はできない」が主治医の口癖だった.(GX100)

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